年収が少ないから、少額でしか投資できない。
ほとんどお金が増えないからやる意味はないのかな…

このような疑問にお答えします。

年収が少ないと投資に回せる金額も少なくなるため、投資をしてもほとんどお金は増えませんよね。

また「少額で投資をしても全然お金増えないから無駄」みたいに言う実業家などもいますよね。○○エモ○とか・・・

こういう意見を見ると、「少額で投資をしても無駄だよね・・・」と思ってしまうかもしれません。

たしかに、少額で投資をしてもほとんどお金は増えないのである意味正しいのですが、だからと言って無駄ではありません。

むしろ、初心者は少額で投資を始めるべき、と私は考えています。

少額で投資を始めるべき理由
  • 少額投資でも投資のスキルをつけることはできる
  • 少額投資なら失敗したときのダメージが少ない
  • 少額から投資をすればリスクを分散できる
  • 投資をすることでお金を貯めれるようになる

投資の素人は見落としがちですが、スポーツやゲームと同じように、投資でも初心者は勝てません。

投資初心者が大金を貯めて投資したところで、負けるのは目に見えています。

ですので、少額から投資を始めて、失敗を経験しながらもコツコツと資産を増やしていく方が安全で堅実なのです。

少額でもよいので”今すぐ”投資を始めて、資産形成をしていきましょう♪

それぞれの理由について、以降でご説明させていただきます。

少額投資でも投資のスキルをつけることはできる

少額で投資をすることが無駄ではない1つ目の理由は、少額投資でも投資のスキルをつけることはできることです。

私は投資初心者のころ「自分は投資で利益を出せる」となんとなく思っていました。

しかし、現実はそう甘くはなく、投資のスキルのなかった私は4年間ぼろ負けし続けます(笑)。

酷いときには一夜で170万円を失いました。。。

投資で勝つにはスキルが必要

投資の世界は「9割の人間は負ける世界」だと言われています。

そのような残酷な世界で生き抜くには、様々なスキルが必要です。

投資に必要なスキル
  • 資金管理のスキル
  • 精神管理のスキル
  • 投資戦略を考えるスキル
  • 情報分析のスキル

これらのスキルを身につけないことには、長期的に勝つことは難しいです。

「運」で一時的に勝てることはありますが、いつかは負けますね。

投資のスキルを身につけるためには?

投資のスキルを身につけるためには、座学と実践が必要です。

座学だけでは投資は勝てない

私は投資初心者のころ、本で「移動平均線のゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売れば利益が出る」という手法を読みました。

「これで明日から勝てる!投資で儲けて会社やめよw」とか本気で思っていました(笑)。

でも当然ながら、座学で本を読んだだけで勝てるなんてことはありません。

まず、精神管理のスキルが足りていないので、ゴールデンクロスの発生まで待つことができません。条件達成するより先に、「もう実質ゴールデンクロスやろ」とトレードを始めてしまっていました。

また、資金管理のスキルがないので、どれだけの資金で取引するのが適切かも分かりません。

そもそも、「ゴールデンクロスで買う」という手法はそれほど期待値の高い手法でもないのですが、情報分析や投資戦略を考えるスキルがないので、そこに気づけません。

座学で分かった気になっていても、いざ実践してみると分からないことだらけで、ボロボロに負けていましたね。

投資をしたときの「感情の動き」を知る

自分のお金で投資をすると、座学では分からなかった「感情の動き」を体感できます。

「感情の動き」チェックポイント
  • 含み損が拡大したときにどう感じるか?
  • 含み益が拡大したときにどう感じるか?
  • 損切や利確のポイントに近づいたときどう感じるか?
  • 悪いニュースが出た時にどう感じるか?
  • 他人の爆益報告を見た時どう感じるか?

このときの感情の動きは、多くの場合に投資で損をする方向に作用するそうです(参考文献:行動科学と投資 その努力がパフォーマンスを下げる)。

この感情の動きを上手くコントロールできるようにならないことには、投資で利益を出し続けることは難しいのです。

幸いなことに、感情の動きは、少額で投資をした際にでも体感することができます。

座学はほどほどにして、少額で良いので実際に証券口座に入金して取引しましょう。

ちなみに、デモトレードでいくら練習しても「感情の動き」を体感できないので、ほぼ何の意味もありません。

少額で投資をしながら座学もすることで、投資のスキルを身につけていきましょう。

少額投資なら失敗したときのダメージが少ない

少額で投資をすることが無駄ではない2つ目の理由は、少額投資なら失敗したときのダメージが少ないことです。

投資のスキルが身に付いていない初心者が大金を持って投資をすると、失敗したときの負け額もその分大きくなってしまいます。

もし信用取引で大損すると、取り返しのつかない借金になりかねません。

そのため、「少額で投資を始めても無駄」どころか、「お金がある人でも少額で投資を始めるべき」と考えています。

10万円で投資デビューして5万円失っても「また貯めればいいか」で済みますが、1,000万円で投資デビューして500万円失ったらかなりしんどいですよね。

投資初心者は投資のスキル不足で失敗してしまう可能性が高いので、まずは少額で投資スタートするようにしましょう。

お金を貯めて投資スタートする危なさ

少額で投資をしても利益がでないからと、10年間コツコツ貯金して1,000万円貯めて投資を始めるのも、非常に危険です。

投資スキルがないと、1,000万円の元手があっても勝てません。そのため、

  • 1,000万円を一括投資したら暴落を引いて大損
  • 信用取引で失敗して大損(下手したら借金になります…)
  • 悪徳な投資スクールや情報商材屋に大金を払ったあげく、投資でも負けて大損

などということになりかねません。

少額で負けるのに比べて、大金で負けることは将来設計や精神へのダメージが大きいです。

下手したら家族関係にも亀裂が入ります。

特に、退職金で投資デビューというのは、もし失敗した場合は再起不能になりますので絶対にやめましょうね。

投資は少額から、できるだけ早い時期にスタートするようにしましょう。

「自分はそんな愚かな失敗をしない」は危険

投資初心者はなぜか自信過剰な人が多いです。

むかしの私もその一人で、投資で生き残っている先輩の忠告を見ても「自分はそんな愚かな失敗はしない」と思っていました(笑)。

しかし、いざ投資を始めると、、、

少し含み損が出るだけで不安になり、「損失を取り返そう」と冷静なときならしないような取引をしてしまい、どんどん損失を拡大させてしまいました。

VIX指数のETF(基本的には値段が下がっていく銘柄)をひたすらナンピンしたあげくに底で損切し、20万円を損していましたね(笑)。

投資をしていると、感情的になり「愚かな判断」をしてしまいがちなので、注意しましょう。

悪徳な商材屋はお金のある投資初心者を狙っている

悪徳な投資スクールや情報商材屋(Youtuberやインフルエンサーは要注意)などは、お金をそこそこ持っている投資初心者をターゲットにしてカモろうとしています。

「このスクールに通えば(商材を買えば)○○万円の利益が出ます。商材費は高いですが、投資の利益ですぐに元が取れるのでお得です。」のように言って、バカ高いスクールに入会させられたり、ゴミ商材を買わされたりします。

もしそれで本当に利益が出ればよいですが、多くの場合は利益は出ません。

SNSでは、「何十(下手したら何百)万円払わされたあげくに、投資自体でも大損した。」という人を多く見ます。

このような悪徳な商材屋に引っかからないようにして、相場で生き残り、スキルをつけていきましょう。

ちなみに、ちなみに私も情報商材屋(Youtuber)にやられて重傷を負ったことがあります(笑)。

少額から投資をすればリスクを分散できる

少額で投資をすることが無駄ではない3つ目の理由は、少額で投資すればリスクを分散できることです。

投資にはリスクが付き物

投資にはリスクが付き物です。

リーマンショックのような経済危機だけでなく、要人発言(中央銀行総裁など)や自然災害などによって市場が荒れることもあります。

このようなことを事前に予測することは難しいです。

運が悪い人は、投資直後にそのようなリスクを引き当ててしまう可能性があります(^^;

少額から分散して投資をすることで、いつ経済危機が来ても(来なくても)、リスクを分散することができますよ。

少額から投資をすればリスクを分散できる

投資を始めた直後に運悪くコロナショックが起きて、株価が大暴落した場合を思考実験してみましょう。

コロナショックの際は、S&P500は最大で33.9%の株価の下落をしています。

一括で大金を投資していたら

もし一括で1,000万円を投資していたら、最大で339万円の含み損を持つことになります。

結果論としては、S&P500はすぐに復調しているので、「それくらいなら耐えれる」と思うかもしれませんね。

しかし先の見えない状況で、「未知のウイルスが出た!」「未曾有の危機!」「日経平均株価は○○円まで落ちる!」などメディアなどに煽られながら、増え続ける含み損を見るのは本当に辛いことです。

「長期投資をする」と決めている人でも、増え続ける含み損に心が折れて損切りしてしまうかもしれません。

少額投資をしていたら

一方で少額で投資を開始していたら、大した被害にはなりません。

たとえ少額であっても、メディアなどに煽られながら増え続ける含み損を見るのが辛いのは同じですが、少額の方が辛さは少ないです。

損失の額自体が小さいですし、余剰資金や給料で追加投資をすることができるからです。

追加投資をすれば平均購入単価を下げることができますので、むしろチャンスと感じる方もいるかもしれません(私は株価が下がったら、ここぞとばかりに節約を頑張り少しでも投資資金を増やしていますw)。

ちなみに、2024年3月現在で150万円くらい利益が出ている私の投資方法も、毎月少額ずつ入金してリスクを分散する方式を取っています。

投資をすることでお金を貯めれるようになる

少額で投資をすることが無駄ではない4つ目の理由は、投資をすることでお金を貯めれるようになることです。

老後資金などのために計画的にお金を貯めたいと考えている人は多いですが、それを実行するのには強い意志や計画力が必要になりますね。

多くの人(昔の私を含む)には、難しいのではないでしょうか。

しかし、少額で投資を始めると、証券会社にお金を入金するのが楽しくなります。

証券会社に入金するために、家計管理や節約・副業を頑張れるようになりました。

投資をせずに、蓄財へのモチベーションを維持するのは難しいので、投資を始めるのは有効だと思います。

投資資金の捻出は、お金を貯める仕組みを作ればできますよ。

まとめ:少額でも今すぐ投資を始めよう

少額で投資をするのが無駄ではない理由4つをご紹介しました。

少額で投資を始めるべき理由
  • 少額投資でも投資のスキルをつけることはできる
  • 少額投資なら失敗したときのダメージが少ない
  • 少額から投資をすればリスクを分散できる
  • 投資をすることでお金を貯めれるようになる

少額で投資をしても利益はほとんど出ないのですが、投資のスキルや元手は着実に育っていきます。

ですので、少額から焦らずじっくりと投資をしていきましょう。

投資家として成長し、相場の中で生き残り続ければ、利益はあとから付いてきます(たぶん)。

もし、まだ投資を始めようか迷っている人は、いますぐ投資を始めましょう。

少額でとりあえず投資を始めてみれば、座学では分からなかった色々なことが分かってきますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。